第6回年次大会案内

東アジア文化交渉学会・第6回年次大会
「東アジアの知識生産・企画・流通と影響」

  • [日 時]  2014年5月8日(木)、9日(金)
  • [会 場]  復旦大學 光華樓東輔樓 會議室 (中国上海市楊浦区邯鄲路220号)
  • [H P]   http://www.fudan.edu.cn/

東アジア文化交渉学会第6回国際学術大会を上海復旦大学で開催することになりました。
東アジアの近代は、文化衝突、知識環流の時代であります。千年以上続いた中国文化を中心とした知識の伝播、受容、交流は西洋文明の衝撃の元、大きな変化が生じました。
19世紀に中英間のアヘン戦争、ペリー艦隊の日本来航によって、中国と日本は相次いで鎖国の状態を破られました。東アジアは近代に突入したのであります。個人の知識獲得は、富国強兵、種族保全のレベルに高められ、国家行為となりました。その過程において西洋宣教師が大きな役割を演じました。一方東アジアの先駆者たちは、西洋文化の衝撃に直面し、著述、翻訳そして画像と様々な形で新知識を吸収し、それを広めようとしました。近代新知識の獲得は、東アジアの社会、歴史、思想、言語を一変させました。
20世紀では、東アジアの国々は、或いは脱亜入欧の悲願を達成させ、或いは、経済において目覚ましい発展を成し遂げました。とりわけ改革開放は、中国に目を見張る変化をもたらしました。しかし、我々は、東アジアの近代とは何か、近代化のプロセスにおいて傳統の知識がいかに再構築されたのかを問わなければなりません。
21世紀に入り、グローバル化時代のただ中にある現在、東アジアの経済発展は世界の注目を集めており、同地域における歴史上の文化接触、交流に関する研究もますます盛んになりつつあります。
世界史の研究はかつてない高まりを見せようとしています。東アジアは、異文化、ボーダレス、学際といった観察アングルによって重要な視点を提供できるでしょう。我々は東アジアの歴史、文化の交流に関する認識を深め、世界史における立ち位置と意味を考えなければなりません。過去の文献を再読することにより、新しい資料を発掘し、さらに斬新なアイディアに基づく解釈を試みる、これによって東アジアの文化交流研究に新しい方向と課題を提供できるにちがいないと考えています。
我々は、本大会においてそれまでの大会と同様、東アジア文化交渉の諸事象について、全体会と個別パネルセッションの席上で多数の研究成果が発表され、真摯な議論が交わされることを期待しております。
ご多忙のこととは存じますが、ご参加のほどお願い申し上げます。

年次大会テーマ

東アジアにおける知識の生産、企画、流通と影響

分科会テーマ

1 東アジアの書院と知識の伝播
2 東アジアの出版と知識の構築
3 東アジアにおける教科書の編纂と出版
4 東アジアにおける新語訳語の創出と交流
5 東アジアにおける地理学文献と地理学ニューターム
6 東アジアにおける画像文献について
7 新文化史と東アジア知識史研究
8 東アジア知識史研究の諸問題

会議日程

到  着 2014年5月7日(水)
年次大会 2014年5月8-9日(木、金)
解  散 2014年5月10日(土)

**応募受付は終了致しました**

応募日程と審査結果発表

会議形式は、基調講演、個別パネルセッション、個人発表、博士キャンディデート発表を予定しています。会員の皆様は上記の分科会テーマを参考に、申請してください。各パネルセッションは2時間とし、司会者1名、コメンテーター1~2名となります。発表者が司会者あるいはコメンテーターを兼任しても構いません。参加および発表を希望される方は別紙参加申請書発表要旨(400字)を提出してください。
なお、申請締切は2014年1月15日とし、参加・発表の申し込みは大会準備委員会にて審査され、承認された方のみ後日、正式な招請状を送付します。

参加費用

大会特別招待代表以外は、参加者は往復交通費、宿泊費用を自己負担とします。参加費は無料。

参加・発表申請先: 大会準備委員会sciea2014@gmail.com

doc参加申請書 Word (日本語、英語、中国語、韓国語)

参加申請書 PDF  (日本語、英語、中国語、韓国語)

東アジア文化交渉学会第6回年次大会準備委員会

主 任 章  清 (副会長 復旦大学歴史系 主任)
副主任 鄭 培凱 (会 長 香港城市大学中国文化センター長)
内田慶市 (副会長 関西大学外国語学部 教授)
鄒 振環 (上海復旦大学歴史系 教授)
孫  青 (上海復旦大学歴史系 講師)
事務局
楽  敏 (上海復旦大学歴史系)
沈 国威 (学会事務局長 関西大学外国語学部 教授)